設計業務
◎設計とは
設計とは、何もない土地から具体的な建物を構築する非常に創造的な仕事です。しかし、適当に作る訳ではありません。
建築基準法に則りながらも、安全性、使用性、デザイン性など性能の高い建築の設計図を作成します。
構造物としては、固定荷重・積載荷重・積雪荷重・風荷重・地震荷重に対する応力、安定度等の構造計算を行い適切な設計を行います。
そうすることで、安全性、使用性から最適な建築物の設計図が作成できるのです。
◎多種多様な設計
設計と一口に言っても多くの種類があります。
簡単にまとめて紹介します。
- 建築設計建築物の設計全般を指します。意匠設計、構造設計、設備設計の総称です。
- 意匠設計主な仕事は、デザインの設計です。施工主から要望を聞いて構造設計、設備設計へ伝達、取りまとめを行うリーダー的存在です。
- 構造設計主な仕事は建物の基礎や骨組みの設計を行うことです。地震や積雪などに耐える構造、耐える材質などを選出し設計します。
- 設備設計主な仕事はインフラ設備の設計です。電気や水道、インターネット回線などの設計があります。
- 土木設計主な仕事は、土木構造物の設計です。設計には、橋、トンネル、ダムなどを安全性を考え、災害時でも耐えられる材質などを選出し設計を行います。
◎仕事の流れ
仕事の流れは、設計会社によって異なりますが大体は以下の流れで行います。
- 現場の敷地を把握します。
- 建築の場合であれば、間取りなどの具体的な構想を練ります。その際に、クライアント(施工主)の要望や設計条件などの確認も行います。敷地の方向や形、広さなどによって玄関や車庫の位置などが大体決まります。
- まとまった構想を手書きやCADで基本設計をします。
プレゼン用に積算なども行いより具体的なものに仕上げます。 - 提案が通ると実施設計を行って施工するために必要な設計図を作成します。
設計業務は、構想から設計図作成までを担います。
◎厳しく審査します
設計の段階から検査が行われ、違法建築でないかのチェックを入念に行われます。
完成した設計図は、
- 役所や消防署などの公的機関
- 民間の審査機関
に提出し法定検査を受けます。
その各所で、建築基準法に則って計画された建物である認証を受けます。
行政上で定められた検査だけでなく、施工の工程ごとに検査を行って、建物の品質向上に取り組みます。
施工後も完了検査を行って違法建築でないかをしっかりと確認して完了します。
二重三重のチェックを行って厳しい審査をクリアしなければ建物として認められないのです。